当研究室は2019年秋にスタートし、素粒子物理学の理論研究を行っています。特に、2012年にヨーロッパの大型陽子衝突実験 (LHC) で発見されたヒッグス粒子や、宇宙の27%を占める正体不明の暗黒物質 (ダークマター) について、日本はもとより世界各地の方々と研究を行っています。ヒッグス粒子や暗黒物質は、素粒子標準理論を超える新物理と深く関わっており、岩手の北上山地に建設が計画されている国際リニアコライダー (ILC) でその性質の解明が期待されています。

また学部生の卒業研究課題として、国立天文台水沢VLBI観測所の電波望遠鏡を用いた天体の観測にもチャレンジしています。大学院は総合科学研究科理工学専攻(修士)・理工学研究科自然・応用科学専攻(博士)に属し、理工学部の学生も受け入れています。

学生と一緒に、物理学、特に素粒子・宇宙物理学を通して自然界に潜む美しい法則を発見できたらと思います。

岩手大学のHPでも、研究紹介が掲載されていますので、ぜひご覧ください(掲載日:2021年4月2日)
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2021/04/005654.html